ノルディックスキー複合の個人ノーマルヒルで2大会連続銀メダルを獲得した渡部暁斗(29=北野建設)が5位でフィニッシュした。

 前半ジャンプで134メートルを飛び138・9点、48人中トップで折り返した。後半距離は中盤過ぎまで2位スタートのヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)と先頭争い。6キロ過ぎに後続に追いつかれ7人の先頭集団になった。8・5キロ過ぎに再び先頭に立ったが、下り坂で吸収され、続く上り坂で大きく引き離された。

 競技を終えた渡部は「厳しかったですね。前半とりあえず逃げてみようとハイペースで入ってしまった。そこで力を使ってしまった。自分が仕掛けようと思ったところで最後の力を振り絞って仕掛けてみたんですけど、少し至らなかった」悔しさをこらえるように話した。

 22日には団体で再びメダルに臨む。団体への思いを聞かれると、しばらく考え込んだ後に「今日はあまりいいレースができませんでしたけど、しっかり修正して団体戦ではメダルがとれるように僕もいい仕事がしたいです」と前をみつめた。