16歳の岩渕麗楽(キララクエストク)は147・50点の4位だった。

 1回目にキャブ900に成功し、79・25点をマーク。2、3回目は横2回転、縦3回転のバックサイドダブルコーク1080に挑んだが、着地が乱れた。3位とは10点差でメダルには届かなかった。「大事なところで決めきれないのも自分の弱い所だと思う。今は悔しい気持ちでいっぱいです」と唇をかんだ。

 岩渕は岩手・一関市出身。4歳の頃、スノーボードを始めた。緩い下り坂でスケートボードで遊んでも怖がらない姿を見て、父和弘さん(43)は「親バカかもしれないが、この子才能があるな」と思った。順調に成長を重ね、13年に規定より1年早く全日本スキー連盟の強化指定を受けた。世界ジュニア選手権で準優勝した昨季は、全日本選手権も制覇。今季から参戦したW杯では昨年12月にビッグエアで優勝し、今年1月はスロープスタイルで2位となった。同1月のトップ選手が集うXゲームのビッグエアでも2位だった。期待された冬季五輪、女子日本勢最年少メダルには届かなかったが、初の舞台で健闘を見せた。

 ◆岩渕麗楽(いわぶち・れいら)2001年(平13)12月14日、岩手県一関市生まれ。現在は一関学院高に在学。スノーボードは4歳から始める。今季からW杯に参戦、昨年12月に初制覇。今年1月の世界最高峰の戦いXゲームでも2位となった。好きな食べ物はシャインマスカット。趣味はお菓子作り。所属はキララクエストスノーボードクラブ。149センチ、44キロ。