スピードスケート短距離のエースで、世界記録保持者の小平奈緒(31=相沢病院)がトップと0秒26差の1分13秒82で、銀メダルを獲得した。

 1500メートルで銀メダリストとなった高木美帆(23=日体大助手)は1分13秒98で、銅メダル。今大会で自身2個目のメダルとなった。

 スピードスケート日本女子選手のダブル表彰台は史上初となり、男子も含めると10年バンクーバー五輪の長島、加藤以来3度目となった。

 小平は初出場の2010年バンクーバー五輪の女子団体追い抜きで銀メダルを獲得したが、個人種目でのメダルは初。

 郷亜里砂(30=イヨテツク)は1分15秒84で13位だった。

 ヨリン・テルモルス(28=オランダ)が1分13秒56のオリンピック・レコードで金メダル。

<3選手のコメント>

 ▽小平奈緒の話 とにかく今日は、順位とかメダルよりも何よりも氷としっかり対話して、自分の好きなように氷を味わおうと思いました。600メートルまではかなりいいラップでこれて、最後は少し落ちましたが、しっかりと諦めずにゴールラインの先まで実力を出し切れたと思います。(1位のヨリン・テルモルスは)素晴らしいタイムだなと思いました。気圧はどんどん下がっているので、いいタイムが出ると予想していたのですが、私もこれくらいのタイムで滑られるかもしれないという思いと、しっかり自分に集中しないといけないなと思いました。(高木美帆と表彰台に立った)もう一段高いところで2人で並べられたら最高でしたが、お互い残すはあと1種目なので、それぞれの舞台でにしっかり出し切れたらと思います。今回のことは忘れて自分の得意な500メートルに集中したいと思います。

 ▽高木美帆の話 1000メートルでの低地ベストを出して掲示板の順位で2位だと確認した。1番は取れなかったが(1500メートルで疲れの残る)体のことを考えると想定以上のレースができた。自分を褒めたい。自分との戦いだし集中していた。1500メートルのダメージは思った以上にあった。どうなるだろうと思っていたが体が良く戦ってくれた。

 ▽郷亜里砂の話 最初、すごくスタートに立つと緊張しましたが、滑り始めてから冷静に自分の滑りがしっかりできて、このタイムは今の自分の実力だと思います。500(メートル)につながる走りができたのかなと思います。(次戦に向けての手応えは)最初の入りだったり、コーナーの滑りだったりこれから18日の500メートルにつながるスケーティングの感覚をつかめるものがあってよかった。