すでに出そろっている東京オリンピック(五輪)のマラソン代表に関して、その代表権は維持される見通しになった。

大会の延期から一夜明けた25日、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが、都内で取材に応じ、強化の方向性を示した。「内定者6人の権利は守ってあげたいと思う。3年かけて、自分で勝ち取ったもの。それを取り上げるつもりはない。自分の内定が取り消されるんじゃないかと、みんな心配していた。MGCで、自信を持って選んだ。ただ、最後は日本陸連の理事会で決定することですから」。

瀬古リーダー以外のマラソンの強化スタッフの同様の考えを持っている。河野匡・長距離・マラソンディレクターは「ルールを勝ち抜いた選手はリスペクトされるべきで、権利を持っている」。また日本陸連の麻場一徳強化委員長も「個人的には代表権を無効にするわけにはいかないと思っている」と私見を述べた。

今後、本格的に協議を重ね、日本陸連の共通見解としていく。

マラソン代表は男子が中村匠吾、服部勇馬、大迫傑、女子が前田穂南、鈴木亜由子、一山麻緒に決まっている。