男子3000メートル障害で一挙3人が東京五輪代表に内定した。

三浦龍司(19=順大)が8分15秒99の日本新記録で優勝。残り1周で転倒するアクシデントがありながら記録を塗り替え、大舞台への切符をつかんだ。

山口浩勢(29=愛三工業)が8分19秒96で2位、青木涼真(24=Honda)が8分20秒70で3位。いずれも参加標準記録の8分22秒00を破った。

三浦

「(5月に続いて日本記録を更新し)日本選手権でタイトルを取ること、五輪出場を決めることが目標だったので良かった。(転倒は)一瞬、頭が真っ白になった。最後1周、こけたことに構っていられない、すぐ立ち上がらないと、と思った。(五輪へ)転倒があったので、後半に課題があったということ。残り1カ月しかないですが、世界と戦える準備をしたい」

山口

「今までの思いがこみ上げてきて。五輪に出られるなんて信じられない。優勝するつもりで、勝ちにこだわったけど、まだ三浦君の方が力が上だった。(五輪へ)まだ何も考えられない」

青木

「正直(参加標準突破は)微妙なのかなと思っていて。タイムは見てたんですけど、3番で、なかなか出なくてドキドキした。(五輪へ)夢が1つ、かなった感じ。熱いものがこみ上げてきた。東京五輪は正直、パリ五輪のための踏み台と思っていたけど、ギリギリの出場。目標の段階は下がったけど、自信を積んで次のパリを目指したい」