男子形で東京オリンピック(五輪)代表に内定している喜友名諒(30=劉衛流龍鳳会)が前人未到の9連覇を果たした。

形女子の清水希容(ミキハウス)は決勝で大野ひかる(大分市消防局)に敗れて8連覇ならず。体重無差別の組手は、女子が沢江優月(帝京大)が初めて制し、東京五輪代表の植草歩(JAL)や宮原美穂(帝京大職)は予選で敗れた。男子は崎山優也(近大)が初優勝。

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他種目では優勝候補が次々と敗れる中、男子形では絶対王者の喜友名が実力を誇示した。決勝ではアーナンを演武して28・74点の高得点をマーク。歴代単独最多となる“V9”を達成し、「新記録をつくりたいと思っていたわけではないが、続けてきたから連覇につながった」。この日は恩師である佐久本嗣男氏の73歳の誕生日。最高の結果を出してお祝いし「師匠の誕生日に新しい歴史を作れてうれしい」と喜んだ。