1年後の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックへ-。静岡・袋井市が、ホストタウンの相手国・アイルランドと交流を続けている。このほど、ホストタウン登録自治体を民間が支援する「beyond2020」の一環として、日本郵政が実施する「地域の子供たちから手紙を送る」事業に参画。同市内の小中学校4校の児童・生徒から、アイルランドへ手紙を送った。

新型コロナウイルスの影響で大会延期が決定するなど、世界中で厳しい状況が続く。そんな中で届いた日本からの“エール”に、アイルランド五輪委員会もキャンプマネジャーらの署名入りでお礼の手紙を返信。「子どもたちの手紙はこの大変な時に、選手のトレーニングの応援となり、2021年に袋井で行われる事前合宿を楽しみにする選手の気持ちの支えとなってくれるでしょう」などと、感謝の気持ちをつづった。

来年7月23日開幕となった東京五輪。同国の事前合宿も、現時点で陸上や柔道など9競技で来年も実施される予定だ。担当者は「今回のような信頼をより強固にする活動、また市民への告知活動も行いながら、より良い形で迎えられる準備をしていきたい」と、言葉に力を込めた。【前田和哉】