東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏が決まったことを受け、ボランティアや聖火ランナーからは「適任だ」と評価する声が上がった。新型コロナウイルスの影響で開催の可否に不透明さも残る中、「開催に向けた転機にしてほしい」との期待も寄せられた。

大会ボランティアとして活動する予定の東京都大田区の派遣社員漆舘慶子さん(50)は「メダリストで政治家の女性ということで適任だ」と受け止める。「ここから選手が安心して大会に出場できるよう取り組んでほしい。選手や観客が笑顔になるよう、私もどんな形でも関わっていきたい」と話した。

聖火ランナーの福島県下郷町、自営業山田武蔵さん(37)は「(森喜朗氏の)女性蔑視発言は良くないが、騒ぎ過ぎだったのではないか」と冷静に受け止める。約1カ月後に迫った聖火リレーには「聖火を子どもや地域の人に見てもらい、町の魅力を発信したい思いはずっと変わらない」と語った。