23日に開幕する東京五輪で国内外メディアの報道拠点となるメインプレスセンター(MPC)が1日、東京都江東区の国際展示場「東京ビッグサイト」にプレオープンした。13日から本格稼働する。有明アリーナや有明体操競技場、青海アーバンスポーツパークなど、多くの競技会場がある臨海部に整備された。

新型コロナウイルス対策で入り口では検温、消毒が義務づけられた。4階にはPCR検査場が設けられ、検査キッドが配布されている。唾液を採取する検体検査場も併設しているが、1つ1つのブースにゴミ箱がなく、唾液を採取する際のストローの処理に困った。

検査キッドから出さなければならないアイテムが複数あるため、机がなく不便を感じた。両手にたくさんの物を同時に持たなければならないため、唾液の付いたストローを床に落としかねない。そうなると、逆に検査場が感染を広げる危険性があるとも感じた。机がないため、バッグなど自身の持ち物も床に置かなければならないからだ。

売店では約500ミリリットルのお茶やコカ・コーラのペトボトルが280円で売られ、町中のコンビニで買う場合と比較し、倍近い値段。カップラーメンも400円と割高だった。

記者席は約750席が設けられ、1日で約2000~2500人の記者が利用すると想定されている。席の間にはアクリル板が設置され、感染症対策を施していた。床面積は1~7階で約3万平米。MPCでは大会中、国際オリンピック委員会(IOC)や組織委員会などによる記者会見が行われる。【三須一紀】