テコンドーの東京五輪(オリンピック)代表選手4人が13日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで4日間の強化合宿をスタートさせた。

15年世界選手権を制している女子57キロ級の浜田真由(26=ミキハウス)は「ようやくという気持ちが1番です。まだまだ制限はある中ではありますが、今出来ることに精いっぱい取り組んで行きたいと思います」とコメントした。女子49キロ級の山田美諭(26=城北信用金庫)は「やっと代表チームが全員そろって合宿ができるようになり、うれしい気持ちと楽しみな気持ちでいっぱいです。短い期間ですが、沢山技術を吸収して、チームのみんなとコミュニケーションが取れたらなと思っています」との談話を発表した。

10日には合宿参加者がPCR検査を受け、全員の陰性が確認されていた。テコンドーの代表は2月に決定し、以降は海外も含めた強化活動が予定されていたが、コロナ禍で中止となっていた。この合宿が1年の延期となった舞台へ向けた再スタートとなる。感染予防には細心の注意を払い、毎日の練習前には選手、スタッフの検温を実施する他、スパーリングや接近戦のメニューは行わないという。コーチやスタッフは練習時もマスクを着用し、練習用具は消毒を徹底する。

男子58キロ級の鈴木セルヒオ(25=東京書籍)は「まだまだ安心出来る状況ではなく、出来ることの制限もありますが、チームとしてようやく少しでも活動が出来る様になったことを本当にうれしく思います。この1年間でオリンピックに向けて、みんなでしっかりと勝つ準備をしていきます」。また男子68キロ級の鈴木リカルド(20=大東大)は「長い期間、コロナの影響でみんなそろって練習することができなかったので、一緒に練習ができてうれしいです。チームで協力し合いオリンピックまでにもっと強くなります」とコメントした。