東京五輪の聖火リレーは24日、大分県で2日目を迎えた。競泳の日本選手権兼東京五輪代表選考会で3位となり、代表入りを逃した渡辺一平(24=トヨタ自動車)が地元津久見市を走った。

トーチキスの際「いつもありがとう」と両手を広げ感謝を伝えると、沿道の観客からは大きな拍手が起きた。「家族や親戚含め、沢山の知り合いの方が応援に来てくださった」と話し、「結果を出せない自分を温かく迎えてくれました。こんなにも味方がいるんだなと思いました」と言葉を詰まらせていた。

日本選手権後について振り返り「悔しくて水泳のことを考えない時間がありました」と明かした。その上で「今は東京五輪の成功と競泳日本代表全員が活躍できるような大会になって欲しい」とエールを送った。22年に開催される世界選手権について「メダルを持って地元の方に恩返しがしたい」と話した。

◆24日の聖火リレー 大分県で2日目を迎えた。西部の玖珠町からスタート。高さ173メートルの歩道として日本一の高さを誇る「九重“夢”大吊橋」などを巡った。大分市ではコロナ対策のため急きょルートを短縮した。俳優石丸謙二郎、タレント指原莉乃が聖火をつないだ。25日は宮崎県に入る。高千穂町から始まり、日向市では太平洋の海際に建つ大御神社などを巡る。延岡市では元マラソン日本代表の宗兄弟が登場し、兄茂氏から弟猛氏へトーチキスを行う。宮崎市では競泳で04年アテネ五輪から4大会連続出場した松田丈志氏が走る。