オリンピック(五輪)2大会出場の白鳥勝浩(44=トヨタ自動車)と「ゴッツ」の愛称でインドア界で親しまれた石島雄介(37=同)組が、若手の佐藤、平良組に流れを与えず2-0でストレート勝ちした。開催国「1」枠を懸けて、決勝戦で庄司憲右(31=愛媛県競技力向上対策本部・湘南ベルマーレ)、倉坂正人(31=三菱オートリース)組と戦う。

敗者復活戦から準決勝に進んだ若手ペアに21-9、21-7。石島の強打や力強いブロックの陰で、白鳥の2004年北京、12年ロンドン出場の経験が光った。「トーナメント戦は勢いのあるチームが有利」としながらも、44歳のベテランは動じない。巧みな指示や声掛けで、石島を乗せた。前日には悪天候が予想されるやりづらさを問われ「雨男なので、そういう場面にたくさん出合っているから」と意に介さない様子。その心強い言葉に、ペアの石島も頼もしさを感じていた。

いよいよ五輪出場権獲得まであと1勝に迫った。白鳥は「次で負けたら意味がない。石島君はオリンピックに出るためビーチに来た。そのために、私の力を出したい」と気持ちを引き締めた。