【阪神及川雅貴】飛躍の左腕に起きた変化とは?「自分との闘いではなくなりました」

阪神の「旬」をより深くとらえる日刊スポーツの随時企画「虎を深掘り。」の25年シーズン第6回は及川雅貴投手(24)です。開幕から17試合連続で自責0と好投を続け、チームに欠かせないセットアッパーに飛躍を遂げました。歯車がハマったフォーム、意識の変化について掘り下げました。

プロ野球

◆及川雅貴(およかわ・まさき)2001年(平13)4月18日生まれ、千葉県匝瑳市出身。小3の時に須賀スポーツ少年団で野球を始め、八日市場二中では匝瑳シニア。横浜高で1年夏、2年夏、3年春と甲子園出場。大船渡・佐々木、星稜・奥川、創志学園・西と「高校四天王」と称された。19年ドラフト3位で阪神入団。21年に39試合登板、初勝利もマーク。23年は33試合、防御率2・23で優勝に貢献。昨年7月に先発初勝利。今季推定年俸は3000万円。184センチ、84キロ。左投げ左打ち。

開幕から17戦連続で自責0

5月11日の中日戦に勝利し岩崎優(13)を迎える及川(中央)。左は藤川監督、左から2人目は石井、右は湯浅

5月11日の中日戦に勝利し岩崎優(13)を迎える及川(中央)。左は藤川監督、左から2人目は石井、右は湯浅

150キロの快速球は浮き上がるようにして、バットの上を通過。手元で鋭く曲がるスライダーに、打者の腰は面白いように砕ける。開幕から圧倒的な投球を続ける左腕は、いまや誰もが認める不可欠な存在になった。はため目には分からない「微差の大差」が及川の中でいくつか起きていた。

しっかり立つ「そこだけ意識」

(1) 軸足

昨年10月の練習でキャッチボールする及川(右)の腰に手を伸ばす藤川監督

昨年10月の練習でキャッチボールする及川(右)の腰に手を伸ばす藤川監督

投球の際、意識するポイントは軸足だけにしているという。

「しっかりと軸足で立ってから並進運動に入ると、いい形で右足(踏み出し足)を着地させられる。体が横振りにもならない。しっかり立てていないと、左ひざが折れて、骨盤も落ちて、横振りになる。軸足が良くも悪くも一番。そこだけを意識しています」

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1977年6月生まれ、長野市出身。2003年入社。
約20年の取材歴の大半が野球担当。記者としては阪神、広島、オリックス、中日、高校野球などを歴任。現在は大阪を拠点に阪神担当を務める。
取材で意識していることは「見えないものを見る」。アスリートの魅力、競技の奥深さを広い世代に届けたい。 趣味は旅行、料理、立ち飲み、お笑い、ドラマ、ウオーキング。喫緊の課題は高血圧。