【阪神伊藤将司】ダボついたユニホーム 完全復活に欠かせなかった不思議な動き

阪神伊藤将司投手(29)が復活を果たした背景には、「ユニホーム」を利用したユニークな工夫がありました。交流戦から先発ローテ入りすると、完封を含む連戦連勝で優勝に大きく貢献。「虎を深掘り。」ではエース左腕がセットポジションの際に見せる不思議な動きに注目しました。

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◆伊藤将司(いとう・まさし)1996年(平8)5月8日生まれ、千葉県出身。横浜2年夏の甲子園では2回戦の丸亀戦で14三振を奪い完投勝利。3年春の甲子園では初戦で八戸学院光星に敗れた。国際武道大からJR東日本に進み、20年ドラフト2位で阪神入団。179センチ、88キロ。左投げ左打ち。


(1)伊藤のルーテイン。ベルトの前にグラブをセット、ユニホームを左手でつまみグラブ上面にかぶせる

(1)伊藤のルーテイン。ベルトの前にグラブをセット、ユニホームを左手でつまみグラブ上面にかぶせる

上着が腹の部分がやけにゆったり

当たり前だが、やはりファッションが理由ではなかった。

伊藤将が着るユニホームの上着は、腹の部分がやけにゆったりしている。1度ズボンの中にしっかり入れ込んでから、「必要」なところまで引っ張り上げて調節する。プロ野球で長く流行している、ベルトを上着で隠す着こなしのようにも思えるが、伊藤将はプレーに通じるはっきりとした意図を持っていた。


(2)捕手のサインを見る

(2)捕手のサインを見る

ユニホームをグラブの上に「かぶせる」ひと手間が

「ちょっとやってみようかなあと思って…。大した意味はないですよ」

今年6月。約2カ月ぶりに1軍に再昇格した左腕の投球フォームに、新しいルーティンが加わっていた。

まずベルトの前にグラブをセット。間を置かずに、たっぷり余らせていたユニホームを左手でつかみ、グラブの上面にフワッとかぶせる。その状態で捕手のサインをじっくり見る。投げる球が決まると、グラブの中に左手を入れてボールを握る。両手ごと胸の前まで上げて、正式なセットポジションに入る―。

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1977年6月生まれ、長野市出身。2003年入社。
約20年の取材歴の大半が野球担当。記者としては阪神、広島、オリックス、中日、高校野球などを歴任。現在は大阪を拠点に阪神担当を務める。
取材で意識していることは「見えないものを見る」。アスリートの魅力、競技の奥深さを広い世代に届けたい。 趣味は旅行、料理、立ち飲み、お笑い、ドラマ、ウオーキング。喫緊の課題は高血圧。