【阪神森下翔太】ついに12球団トップ&初GG! 暴れず焦らず…スローイングに見た成長

鉄壁の陰に、最強アームあり-。阪神の気になる話題を取材して紹介する「虎を深掘り。」。今回は森下翔太外野手(25)のスローイングです。試合を終わらせるバックホーム、三塁走者を釘付けにするノーバウンド返球など印象的な送球が多かった今季。実は右翼手としてのスローイング数値は12球団のトップでした。初のゴールデングラブ賞も受賞。打撃だけでなく、守りの面でも進化を続けています。

プロ野球




◆森下翔太(もりした・しょうた)2000年(平12)8月14日生まれ、横浜市出身。東海大相模では1年夏からベンチ入り。甲子園は3年春4強。高校通算57本塁打。中大ではDeNA牧の2学年後輩になり、1、4年時に大学日本代表に選ばれた。22年ドラフト1位で阪神入団。182センチ、92キロ。右投げ右打ち。


右翼手の「アーム・レーティング」

シートノックで送球する森下

シートノックで送球する森下


森下を語る時、どうしても「バット」が先に来る。

23本塁打、89打点はともに佐藤輝に次ぐ2位。勝利打点20は先輩に並んでトップ。3年目でまたグンと数字を伸ばしたが、それは打撃に限った話ではない。今季は初めてゴールデングラブ賞も受賞した。常連の近本光司と同時選出。阪神で外野2人が選ばれたのは初めて。守備面の貢献は誰の目にも明らかだった。


どれだけ失点を防いだかを数値で表現


成長は数字に表れた。右翼手としての「アーム・レーティング」が念願の12球団トップだった。アームは文字通り「腕」のこと。総合的なスローイング能力を示し、どれだけ失点を防いだかを表現する数値だ。


右翼手では、「爆肩」の日本ハム万波が上位の常連だ。以前から同学年の万波を意識してきた森下は、3年かけてじわじわとその差を詰めた。今年はシーズン途中から万波を上回っていることを知り、さらに背中を押された。そのまま、対象の右翼手8人中、トップで終えた。上位にはDeNA蝦名、西武長谷川らが名を連ねていたという。

今年は守備の数値に好感触があったのではないか? シーズン終了後、そう森下に聞いた。


7月1日、阪神対巨人 7回表巨人無死、キャベッジの右前打を処理し二塁へ送球する森下

7月1日、阪神対巨人 7回表巨人無死、キャベッジの右前打を処理し二塁へ送球する森下

代打キャベッジの右前打で、二塁を狙った打者走者をアウトにする森下

代打キャベッジの右前打で、二塁を狙った打者走者をアウトにする森下

二塁打を狙うも右翼手森下の好送球でアウトになるキャベッジ。遊撃手小幡

二塁打を狙うも右翼手森下の好送球でアウトになるキャベッジ。遊撃手小幡


本文残り70% (1839文字/2609文字)

1977年6月生まれ、長野市出身。2003年入社。
約20年の取材歴の大半が野球担当。記者としては阪神、広島、オリックス、中日、高校野球などを歴任。現在は大阪を拠点に阪神担当を務める。
取材で意識していることは「見えないものを見る」。アスリートの魅力、競技の奥深さを広い世代に届けたい。 趣味は旅行、料理、立ち飲み、お笑い、ドラマ、ウオーキング。喫緊の課題は高血圧。