【日本ハム北山亘基】前半戦を自己採点 新庄監督から届いたメッセージ/インタビュー後編 

初めてオールスターゲームに出場した日本ハム北山亘基投手(26)の特別インタビューです。21年ドラフト8位でプロ入りした右腕は1年目に開幕投手を務め、その後はセットアッパー、クローザー、先発と数多くの経験を重ねてきました。4年目は強力先発陣の一員として前半戦で6勝3敗、防御率1・40と好成績を挙げ、夢舞台にも監督選抜で初選出されました。球宴への思いや前半戦の振り返り、そしてリーグ優勝を目指す後半戦へ向けた意気込みなどを語ってもらいました。前後編に分けてお届けします。

※取材は7月23、24日のオールスターゲームよりも前に行いました。

プロ野球

★北山投手が後編で語った主な内容

〈1〉前半戦の評価は60、70点。現状を自己分析

〈2〉球速やトレーニングについて持論を説明

〈3〉新庄監督とのコミュニケーションを紹介

■インタビュー前編はこちら

■オールスター第1戦を終えて…「まだまだ」

◆北山亘基(きたやま・こうき)1999年(平11)4月10日生まれ、京都市出身。小3から京北ファースト少年クラブで野球を始め、京都周山中までは軟式野球。硬式を始めた京都成章では1年夏からベンチ入りし、3年夏はエース兼主将として甲子園出場。初戦の神村学園戦で8回まで毎回の11三振を奪うも2―3でサヨナラ負け。その後、プロ志望届を出したが指名漏れした。京産大では1年春からベンチ入り、4年秋のリーグ戦で153キロをマーク。21年ドラフト8位で入団した日本ハムでは22年に球団66年ぶりとなる新人開幕を務め、その後は中継ぎ、抑えとして活躍。23年途中から先発へ転向。24年4月20日ロッテ戦(エスコンフィールド)でプロ初完投初完封勝利。トレーニングなど野球に関することは熱心に研究し、知識も豊富なことからニックネームは「教授」。同じ愛称の音楽家・坂本龍一氏を敬愛する。182センチ、86キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は4600万円。

「伸びしろが自分ではあるって信じている」

―プロ4年目の前半戦を振り返って、自己採点するなら何点ですか

自分の完成形を100としたら、まだ60、70ぐらいかなとは思っているんですけど。今年、自分がやりたいなと思う内容からすると80点ぐらいの内容では今は来られているんで。比較的、けがもなく今のところ来られていますし、大きく体調を崩すこともなく。

結構、長いイニングを投げ続けられているんで、そこも去年より成長した姿を見せられているんじゃないかなと思うんで、そこは評価できるかなと思います。

―先発ローテを守り続けて、前半戦は13試合登板で90イニング

もう去年のイニング数(81回 2/3)も超えていますし。もうキャリアハイっすね、イニングは。

まあ、そもそも規定(投球回=143回)を投げないと、やっぱ先発は評価されないと思いますし、なんとしても規定を投げてと思いますけど。とりあえず過去3年間の成績は、もうぶっちぎりで今は超えて前半戦を終えているんで。防御率も過去を含めて一番いいですし、成長はしてるんじゃないかなと思います。

―勝ち星も23年シーズンに並ぶ6勝

そうっすね、勝ち星だけちょっとくすぶってますけど。そこはちょっと不可抗力もありますし、そこは運もありますし。

でも、登板する試合はやっぱ勝ちたいなっていうのが一番、メインはそこなんで。1失点で抑えても負けは負けだったりもする。やってはいけない点を与えない、試合の流れを左右する場面での勝負強さみたいなものは後半戦、もう1個上げていけたらチームにもっと勢いをつけられるようなピッチングになると思うんで、そこは意識したいです。

22年3月25日、開幕投手。叫びながら投げる

22年3月25日、開幕投手。叫びながら投げる

―今年意識していた平均球速。前半戦は、どのくらいですか

150は超えてます。151行かないぐらいですね。

―求めているのは最速を上げるよりも平均球速の安定

マックスを上げるのって簡単なんで。じゃあ1球、速いボールを投げてくださいって、ちょっとかみ合ったら、出るんですよ。

でも、それを投げ続けるって、すごい大変なことで。例えば、身長190後半あるような人が150キロを平均で投げるっていうのは、骨格的に考えたら当たり前なんですけど。全然そうしないといけないぐらいの話だと思うんですけど、(身長)180ちょっとで(平均球速)150以上を投げ続けるっていうのは、結構ハードルが高い部分はあるんで(※北山投手の身長は182センチ)。

そういう意味では結構、今の持っている体のポテンシャルっていうのは引き出しつつ、今まで以上に引き出して投げられているじゃないかなと思うんで。

でも、まだまだ伸びしろが自分ではあるって信じているんで。あと究極で言えば、あと2、3キロ、平均を上げていけたら。

―今の平均球速は具体的にはどのくらい

今が150・5から151の間とかで。調子がいい時は、この前151・9とかだったんで、152キロぐらいが平均。

―それは、どの登板?

それが(6月19日の)ジャイアンツ戦。今年と来年で153キロぐらいの平均に行けたら。それこそ(西武の)今井達也さんがそれぐらいなんで、そこぐらいまで行けたらいいと思いますね。

―今井投手の独特な力感のないフォームは、どう見ていますか

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1983年生まれ。岐阜・多治見出身。05年に北海道日刊スポーツ新聞社へ入社。総務部を経て11年1月から日本ハム担当。21年4月から東京勤務で遊軍。23年12月に北海道へ帰任し、再び日本ハム担当。
幼少期から中日ファン。人生初の野球観戦はナゴヤ球場の右翼外野席最前列。初めて買ってもらったメガホンを、目の前のフェンスにたたきつけながら応援して壊してしまった記憶がある。三塁側内野席で観戦した時は、外野席のように声を張り上げて応援していると「よく頑張っているね」と初見のおばさんからみかんを頂いたのも、いい思い出。あの時に憧れたカクテル光線に照らされた非日常空間が職場となっているのは、今でも不思議な感覚。