新チーム発進!MESSENGERSのストリートダンスがDリーグに新風巻き起こす

4年目を迎えるダンスのプロ、Dリーグでは今シーズンからDYM MESSENGERSが加わり、11月13日のラウンド2から登場する。新チームのディレクターには30年以上のキャリアを持ち、ダンス界の最前線で活躍してきたTAKUYAを迎え、個性豊かな一流のメンバーが集まった。一体どんなパフォーマンスを披露してくれるのか? TAKUYAとリーダーFOOLを単独インタビューした。

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ディレクターTAKUYA「逸脱」「より自由に」

新チームDYM MESSENGERSが、いよいよ発進する。11月13日のラウンド2が初ステージとなる。ディレクターのTAKUYAに心境を聞いた。

――10月9日のラウンド0で、「我々の参戦を他のチームは脅威に感じていると思う」とあいさつした。自信をあえて言葉にした理由は?

TAKUYA まあ、ちょっと盛り上げたいなと思いましてね。

――目標は「ストリートダンスの名門チーム」という。TAKUYAさんにとって「ストリートダンス」とは?

TAKUYA いわゆるストリートダンスというものが80年代に日本に入ってきて、それを僕らはやっていると思うんですけど、そういう文脈とともに、ストリートというだけあって、いわゆる整えられたバレエとかジャズダンスなどのカウンター的なもの…より自由さを求めて、遊びの中から生まれたダンスという捉え方もある。そちらの「逸脱する」「より自由にリズムに乗って表現する」という考え方が、僕にとってのストリートダンスですね。やっぱり個が光るというか、1人1人が思い切り自分を表現する。

ラウンド0で強気な挨拶をしたディレクターのTAKUYA

ラウンド0で強気な挨拶をしたディレクターのTAKUYA

――メンバーの個性が、MESSENGERSの持ち味になる

TAKUYA そう。ダンスって、Dリーグでもそうですけど、「そろっている」というイメージがありますよね。でも、僕らの中では、形がそろうというより、グルーヴ…うん、雰囲気みたいな、その見えない部分を共有して、そろえている。魅力的なダンサーが集まった時に、1つの集合体になるみたいな、なんかそれが僕の中でのストリートダンスの魅力ですね。この前のラウンド0でも、僕らはファッションはそろっていない。あれも、そういうことを表現してるというか、1人1人かっこいいと思うものを着て表現して、それが集合体になった時に、なんかこの集団かっこいいなって見えればいい。もちろん全てのラウンドで全部バラバラに出ようとは思ってないですが。ただ、そういう考え方が、僕が思うストリートダンスの良さっていうものにつながっているということです。

――確かにラウンド0では、そろったチームウエアではなかった

TAKUYA チームウエアとは言いながら、こう、それをどう着こなすかも、ストリートダンスの面白さだと思うんですよね。ファッションっていう部分が、自己主張につながると考えてます。

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編集委員

飯島智則Tomonori iijima

Kanagawa

1969年(昭44)生まれ。横浜出身。
93年に入社し、プロ野球の横浜(現DeNA)、巨人、大リーグ、NPBなどを担当した。著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「イップスの乗り越え方」(企画構成)。
日本イップス協会認定トレーナー、日本スポーツマンシップ協会認定コーチ、スポーツ医学検定2級。流通経大の「ジャーナリスト講座」で学生の指導もしている。