ゴルフ2023.04.19 11:00

高田文太

「女子ゴルフを追う」第7弾〈KKT杯バンテリン・レディースより／4月14日～4月16日〉

【最後に今シーズンの菅沼菜々フォトギャラリー掲載】

最終日　1番、カイロを握りしめながらカメラに向かって笑顔で手を振る

【最終日／4月16日】「終わってしまったこと、忘れてまた来週です」

4バーディー4ボギー、通算2アンダー20位タイ

大会3日目にして、ようやく晴れ間が出たが、風は3日間で最も強く、難コンディションに変わりはなかった。菅沼菜々は、首位と6打差の通算2アンダー、10位からスタート。穴井詩、笠りつ子という、ともに35歳で優勝経験も豊富な両ベテランと回った。

そして菅沼のバッグを担いだのは川口大二キャディー。昨季までは毎試合のようにキャディーが入れ替わっていたが、今季は出場6戦中、川口キャディーが4戦と、重点的に担いでもらっている。「お互いが勉強し合って、呼吸を合わせられるように、1試合1試合重ねていきたいなと思っています」と話す通り、ラウンド中は頻繁にコミュニケーションを取り、時には談笑。ノビノビとしたプレーという菅沼の長所が、今季は一段と発揮されている。

そんな中、出だしから3ホールはパーを並べたが、伸ばしたいパー5の4番でボギーが先行した。それでも6番パー4で取り返した。残り120ヤードからの第2打をピッチングウエッジで5メートルにつけると、難しいラインを読み切ってバーディーパットを沈めた。再び伸ばしたいパー5の9番をボギーとし、1つ落として折り返したが、後半は随所でショットとパットがかみ合った。

11番パー5は、第3打の時点で200ヤード残っていたが、5番ウッドでピン横5メートルにつけた。これを沈め、スタート時点の2アンダーに戻した。すると15番パー4、16番パー3で、今大会初の連続バーディーを奪取。15番は残り83ヤードからの第2打を、ピン奥3メートルにつけて伸ばし、16番はピンまで5メートルのカラーから、パターで流し込んだ。

最終日　1番、キャディーのサングラスを鏡代わりにして顔についてるものを確認

この時点でトップ10圏内に浮上していたが、上がり2ホールで連続ボギー。終わってみれば最終日は72のイーブンパーと伸ばせなかった。浮き沈みが激しく、4バーディー、4ボギーで回り、通算2アンダー、214。山下美夢有、吉田優利、アマチュア吉田鈴ら6人が並ぶ20位で、賞金97万円を獲得した。優勝した岩井明愛とは5打差だった。

本文残り70％　（2399文字／3442文字）