【九州Jクラブ漫遊記〈7〉長崎編】新スタジアム構想を追い風に、6年ぶりのJ1復帰へ

九州育ち、九州在住記者による「九州Jクラブ漫遊記」。第7回はJ2のV・ファーレン長崎です。

今季はJ1昇格プレーオフ圏外の7位で、19年から5年連続J1昇格に失敗した。だが、まちを元気にする大きな夢と希望がある。

クラブを運営する通信販売大手ジャパネットグループ(本社・長崎県佐世保市)がサッカースタジアムを中心に、アリーナ、ホテル、商業施設、オフィスを併設した新しいランドマークを目指す複合施設「長崎スタジアムシティ」が24年完成、開業予定だ。

来季は日本屈指のビッグプロジェクトを追い風に、6年ぶりのJ1復帰を狙う。

髙田旭人社長(41)が取材に応じて、その魅力や経緯などを語った。

サッカー

■23年九州サッカー協会管内のJクラブ■

【J1=2チーム】

サガン鳥栖、アビスパ福岡

【J2=3チーム】

大分トリニータ、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本

【J3=4チーム】

ギラヴァンツ北九州、鹿児島ユナイテッドFC、テゲバジャーロ宮崎、FC琉球

J2長崎サブスク 全体図(提供:ジャパネットホールディングス)

J2長崎サブスク 全体図(提供:ジャパネットホールディングス)

11月13日開業1年前イベント「NAGASAKI STADIUM CITY 前年祭 PREMIUM PARTY」が行われた。

長崎スタジアムシティのクリエイティブプロデューサーで、長崎県出身で歌手の福山雅治(54)も登壇。その席で24年にこけら落としライブを行うことを発表した。

アリーナで音楽イベントを開催した時のイメージ(提供:ジャパネットホールディングス)

アリーナで音楽イベントを開催した時のイメージ(提供:ジャパネットホールディングス)

開業は24年10月14日。

長崎にゆかりのある内村航平氏、前川清、さだまさしなど多くの著名人のメッセージも寄せられ、期待の大きさは計り知れない。

長崎が、J1初昇格を決めた17年11月11日。

ジャパネットグループ創業者で、当時クラブの社長だった髙田明氏(75)は「長崎の奇跡!」と、独特の甲高い声で、感激を表現した。

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スポーツ

菊川光一Koichi Kikukawa

Fukuoka

福岡市博多区生まれ。93年入社。所属部署、担当歴は総務、整理、写真、報道、ソフトバンク、Jリーグ、高校野球など。
海外取材歴は写真部時代の00年シドニーパラリンピック、01年マリナーズ・イチローなど。15年九州写真記者協会・プロスポーツ組写真部門賞受賞。
スポーツ歴は野球、陸上中・長距離。大学で九州学生駅伝出場。