【俺たちの青学大〈4〉】箱根3連覇の「裏MVP」が難病と向き合いながら抱く覚悟
来年1月に箱根駅伝4連覇を目指す青学大。前回急きょ4区を走り、史上初の同一チーム2度目の3連覇の「影のMVP」となった平松享祐(4年)が、ラストシーズンへの思いを語りました。春から副主将にも就任した最上級生唯一の箱根経験者は、昨年に難病を克服。不調の異変に気づいてくれた原晋監督(59)や支えてくれた仲間らへの恩返しを掲げ、チームを引っ張っています。
陸上
◆平松享祐(ひらまつ・きょうすけ)2004年(平16)4月2日、愛知県生まれ。母の勧めで陸上競技を始めた。木曽川中から中部大一高に進み、3年時は全国高校総体5000メートルに出場。青学大在学中に発症した特発性後天性全身性無汗症を乗り越え、3年時の箱根駅伝で急きょ4区に出走。区間3位で好走した。2月にフルマラソンも完走した。好きなアニメは「進撃の巨人」。172センチ、57キロ。
青学大の先頭は譲らない
最上級生のプライドが、加速の原動力だ。
4月26日の日体大記録会男子5000メートル。外国人や社会人らがひしめく最終組に入った平松は、日本人2番手の3着でゴールした。
序盤は集団内で勝機をうかがい、中盤以降にするすると前に出始めた。
日本人先頭は箱根5区の国学院大・高石樹(2年)。5秒近く離されていたが、平松は青学大の先頭だけは譲らなかった。
今季好調の安島莉玖(3年)とのマッチアップ。
「この組で青学で強いのは安島か椙山(一颯)だろうなと思っていた。でも、そこで負けているようじゃ、4年生として顔が立たない」。
激しい競り合いの末、ラストスパートで引き離し、先輩の意地を見せつけた。
タイムも自己ベスト(13分46秒06)に迫る13分49秒65。しかし、終盤にギアを上げきれなかったことを悔やんだ。
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神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。
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