新型コロナウイルスの影響で相次いだ開催中止も、ようやく下火となってきた。ここで気になるのが6月末の昇級、降級、代謝の問題。JKA広報によると、昇級、昇班については通常通り行われるが、開催が中止となった競走が多数あったことを考慮し、最低出走回数を変更するなど特別処置が取られることになる。

また代謝については行われない公算が大。代謝とはA級3班のチャレンジとガールズ(以下カッコ内はガールズ)で、3期平均得点が70点(47点)未満かつ最下位から30番目(3番目)相当までの選手が登録を消除されるという制度。今回は早い段階から選手間で「(代謝は)ないのではないか」との声もあった。正式決定ではないものの、業務内ではないものとして認知されているようだ。

ただし“ノーカウント”ではない。S、A級同様に最低出走回数を考慮し算出された競走得点は、そのまま「1期分」としてカウント。今期の競走得点が低いと今後の代謝に影響する。その点を自覚し、期末に向けて調子を必死に戻そうとしていた選手も多かった。

車券を買う身としては、こうしたいわゆる「勝負駆け」にかかわる選手の情報をもう少し紙面等の予想情報として出せないものか、と思う。ボートレースでは期末にA1、A2級の「勝負駆け」選手を独自に算出し掲載している。競技ルールの差異があるとはいえ、コロナ禍によるインターネット投票の需要増に合わせて、こうしたデータ提供の間口をもっと広げてもいい時期だと思う。