昨年10月から、競輪のミッドナイトにおける競走得点上位順の枠番設定がスタートした。売り上げが好調で推移しているためか、来年3月まで1年間の制度延長となった。ただ、ガールズについては、通常に戻した方がいいと考える。

競走得点順の枠番設定前だった昨年4~9月(上期)は、1Rあたり平均2677万円の売り上げだったが、実施後の昨年10月~今年3月(下期)は3077万円と400万円増となった。男子が平均3080万円→3340万円と260万円増にとどまっており、この制度は成功に思える。

ただ、気になる点もある。それがポータルサイトでの投票、特にワイド車券だ。1開催平均でワイドの売り上げは男子のみの開催が上期1914万円→下期2764万円。ガールズを含む開催は1865万円→3346万円と前者を大幅に上回る。以前からの配当目的ではなく、ポイント目的の投票を、競走得点順の枠番が助長している印象だ。有力選手がそろうガールズ決勝で、上期より下期の売り上げが下回ったのもその表れか。

ポイント目的の投票でも、元返し100円の配当はある。公営競技は70~80%の還元率であり、元返し分が過剰に増えれば、開催者側の持ち出しになる。売り上げ増でも利益は減り、メリットがほぼない。ライン戦ではない分、個の力に左右され、枠順に明白な有利不利がある以上、この手の投票は続くはず。せめて、ガールズの競走得点順枠番設定は見直して欲しい。