実森美祐(25=広島)のメンタル面を心配する声が多い。

丸亀プレミアムG1レディースチャンピオンでは、優勝戦1枠。デビュー初優勝へ、この上ない舞台が整ったが、まさかのフライングに散った。だが、必ず不屈の闘志で大舞台へ舞い戻ると信じる。


実森美祐(2022年8月6日撮影)
実森美祐(2022年8月6日撮影)

20年7月、当時はB級ながら住之江ヴィーナスシリーズで優勝戦1枠の座を勝ち取った。悲願のデビュー初優勝が、すぐそこまで見えた。だが、土屋南に豪快なまくりを浴びて4着。優勝して祝福される土屋の姿を見ながら、引き揚げる姿が印象的だった。

プライベートでも仲がいい同期の歓喜する姿に複雑な心境だったと推察する。その後に当時の気持ちを聞くと「住之江では優勝戦1枠だったんですよね」と淡々と振り返っていた。

それから悔しさをバネにこつこつと努力を積み重ねA1級へ昇格。今年5月、地元の宮島オールスターでSG初出場で2勝すると、予選突破も果たした。

プロ野球ロッテ佐々木朗希投手と同じで、シンガー・ソングライターあいみょんの大ファン。ピットで満面の笑みを浮かべながら、あいみょんの楽曲の良さを語っていたのを思い出す。「『裸の心』とか『マリーゴールド』とか、いい曲ですね」と聞くと「どの曲も最高です」と目を輝かせていた。

今は悔しくて仕方がないだろうが、あいみょんの曲にパワーをもらいながら、再び大舞台で輝いて欲しいと心から願っている。