女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は米丸乃絵(20=福岡)を紹介します。男子と女子がほぼ同数と、女子が多い異色の128期の中、女子で唯一、養成所チャンプ決定戦に出場。在校勝率は5・88で、女子では3番目の勝率を残しました。キュートな顔立ちであどけなさが残る一方、レースでは男子顔負けのスピード旋回を見せます。


ピットに引き揚げる米丸乃絵
ピットに引き揚げる米丸乃絵

-ボートレーサーになたきっかけは

米丸乃絵(以下米丸)

中学生の時に、父から将来ボートレーサーにならないかと言われ、からつボートへ観戦に行って一目ぼれしました。スピード、迫力、エンジン音がかっこ良かったので、絶対選手になりたいと思いました。

-競輪選手の米丸俊成を父に持つ

米丸 父は自分の走るレースを見せなかったので興味(競輪)は湧かなかったです。それに、おしゃれがしたかったし、太ももが太くなるのも嫌だったので(笑い)あまり考えたことないですね。


父・俊成さんと記念撮影
父・俊成さんと記念撮影

-レーサー養成所時代の思い出

米丸 訓練はどれも厳しかったけど、小学生の時から新体操をしていたので体力には自信がありました。休みの日にサッカーをしたりテレビを見るのが、つかの間のひとときでしたね。

-128期のやまとチャンプ決定戦(修了記念競走)に女子でただ1人出場

米丸 同期はみんな仲間だけどライバルだとも思う。私たちの期は、女子をたくさん取ってもらった期だから、自分は受かったと思っています。だから人一倍努力しました。やまとチャンプ決定戦の時は左の指をけがしていて、思ったレースができず悔しかったです。

-児島ボートでデビュー68走目で水神祭

米丸 自分でも勝ってびっくりしました。やっと1着が取れたと思ったし、長く感じました。レーサーになってから全く勝てなくて、プロの世界は養成所と違い過ぎて、改めて厳しい世界だと思いました。でも、この1着で自信が付きました。

-憧れのレーサーは西橋奈未

米丸 西橋(奈未)選手は憧れますね。レーススタイルがかっこよくて、道中の追い上げや最後まで諦めない走りをするところがすごい。早く同じレースで走ってみたいですね。

三姉妹で記念撮影。左から米丸乃絵、次女紗友里さん、長女華乃さん(本人提供)
三姉妹で記念撮影。左から米丸乃絵、次女紗友里さん、長女華乃さん(本人提供)

-休みの日の過ごし方は

米丸 私は三姉妹の末っ子で、みんな仲が良くて、よく休みの日には一緒に洋服を買いに行って、おしゃれを楽しんでいます。一番上の姉の子供とも、よく一緒に遊んでますね。うちはとにかく仲がすごくいいんですよ。あと、ジムに通って体も鍛えています。

-成人式を迎えて

米丸 1月に地元で成人式に参加して、同級生が成長していた姿を見て驚きました。人って見た目がこんなに変わるものなのかなと思いました。お酒は、ビールは苦くておいしくないけど、ハイボールはおいしいので、親と一緒に飲みたいですね。


同期に誕生日を祝ってもらう米丸乃絵(中央)と、奥村明日香(左)、藤本元輝
同期に誕生日を祝ってもらう米丸乃絵(中央)と、奥村明日香(左)、藤本元輝

-今後の目標は

米丸 とにかくB1級に上がること。そしてA1級になってSGで活躍したいです。

-最後にボートレースの魅力を教えて下さい

米丸 1から始められるから誰にでもチャンスがある。男女関係なく上を目指せて、努力次第で夢がつかめるところですね。

※次回は3月8日更新予定

◆米丸乃絵(よねまる・のえ)2001年(平13)8月5日、熊本県生まれ。福岡支部。128期生として、21年5月に若松一般戦でデビュー。同年12月の児島一般戦でデビュー初勝利。昨年の獲得賞金は307万1000円。今年は62万円1000円(1月28日現在)。159センチ、47キロ。血液型A。