女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は、宇恵有香(26=三重)を紹介する。22歳の時にボートレースの爆音に魅了されてレーサーの道に転じた。華麗なハンドルテクニックとキュートなルックスでファンを魅了する。

びわこで初の乗艇体験
びわこで初の乗艇体験

-22歳の時に突然ボートレースに魅せられた

宇恵有香(以下宇恵) 友人と津のボートレース場に見に行って、目の前で旋回するボートのエンジン音とスピードの迫力にびっくりしました。誰が出てて、どんなレースだったかは覚えてなくて、ただただ乗ってみたいと思ったんです。

-そこからは一直線

宇恵 すぐに乗ってみたくて、びわこボートでペアボートの案内があって応募しました。操縦はプロの選手がしてくれるんですけど面白くて、すぐに128期の受験をしました。あっさり1次試験で落とされました。そこからは筆記試験のために塾にも通って、レーサーになるためのトレーニングを始めて、次の129期の試験に何とか合格できました。

-高校を卒業して社会人を経験

宇恵 高校は帰宅部で遊びほうけていました(笑い)。職場を変えながら5年間、工場勤務とかをしてました。何か違うことをしたいなと思っていた時期だったので、ボートレースと出会って自分がやりたいことを見つけたって感じです。

-1年間、集団で拘束される養成所は

宇恵 厳しかったですけど、自分にとって勉強になる1年間でした。女子の中でも自分が年長だったんですけど、同世代のようにみんな仲良く接してくれて、支え合って卒業できました。同期との交流は楽しさもありました。

-プロレーサーとしてデビューして約1年半

宇恵 思ったより進歩が遅れてます。でも、勝った時の喜びは最高です。勝つためには、できることをこつこつやっていくしかない。

友人とタイ旅行
友人とタイ旅行

-オフの過ごし方は

宇恵 社会人の時から旅行は好きでした。タイやアメリカなど海外にも行きました。レーサーになってコロナ禍の影響もあって、なかなか外に出ることができなくて…。一時はパズルとかにはまって。でも最近は規制も緩和されて、仲のいい同期とか友達とぼちぼち外に出かけてます。

友人とアメリカ旅行
友人とアメリカ旅行

鹿児島に滝を見に行く
鹿児島に滝を見に行く

-ボートレースの魅力とは

宇恵 男女の差もなく誰もが一から挑戦できる。自分の頑張り次第で結果もついてくる。こんな仕事なかなかないですよ。それとネットでも見られるけど、本場に来てもらえばその迫力に気づいてもらえると思います。いつか自分もSG(ボートレースの最高峰の戦い)で活躍できるような選手になってファンを魅了したい。

※次回は6月14日更新予定

成人式の晴れ着姿(写真は全て本人提供)
成人式の晴れ着姿(写真は全て本人提供)

◆宇恵有香(うえ・ゆうか) 1997年(平9)1月8日、三重県松阪市生まれ。129期として21年11月、津でデビュー、22年6月の江戸川で初勝利。昨年の獲得賞金は615万5000円。152センチ、45キロ、血液型O。