女子レーサーの魅力を伝える「ビューティフル・ボートレース」。今回は山田理央(23=香川)を紹介します。

女子の選手層が厚い香川支部の中にあって、昨年から成績が急上昇。セールスポイントのまくり差しは、師匠の平高奈菜が「上手」と認めるほどで、今年の丸亀フレッシュルーキーに選出されました。

無限大の可能性を秘めた“だーりおちゃん”の素顔をのぞいてみましょう。


香川支部期待の新鋭・山田理央
香川支部期待の新鋭・山田理央

-ボートレースを知ったきっかけは

山田理央(以下山田) 中学生のとき、祖母に勧められたことです。「レーサーに向いてるんじゃないか」って言われました。

-それまでに思い描いていた将来の夢は

山田 スポーツトレーナーのような、体を動かす仕事ができればって。高校を卒業して看護学校に入ったのですが、半年で退学してボートレーサー養成所に入りました。


看護学校時代の戴帽式にて(本人提供)
看護学校時代の戴帽式にて(本人提供)

-学生時代のスポーツ歴は

山田 小中学生のときは野球部に所属。ポジションは小学生ではショートとピッチャー、中学生ではファースト。高校時代はハンドボール部で四国大会のベスト8までいきました。

-訓練中の思い出は

山田 すごく厳しいと聞いていたので覚悟して入りました。でも、1年間を通して楽しかったです。

-デビューしてから2年半が経過。これまでを振り返って

山田 最初の頃はとにかくテンパってばかり。うまくいかなかったことが多かったです。でも、いい成績が取れた時は本当にうれしいし、少しずつでも成長できてるかなと思ってます。

-今後の課題は

山田 事故が多いので、レースに対する考え方を変えないと駄目。いつまでも新人じゃないし、もっと前向きに取り組まないといけないです。

-24年の丸亀フレッシュルーキーに選ばれたことについては

山田 期待していただいていることは、本当にありがたいことだと思ってます。でも気負わずに、確実に前に進みながら成長していきたいです。


師匠の平高奈菜(左)とアウトドアを楽しむ(本人提供)
師匠の平高奈菜(左)とアウトドアを楽しむ(本人提供)

-オフの日は何をしてる

山田 どちらというとアウトドア系。友達や仕事仲間と一緒にいることが多いです。師匠の平高奈菜さんとグランピングに行ったりとか。あと最近、ゴルフを始めました。先輩の西村美智子さん、松尾夏海さんと一緒に行ったのですが、まだまだ下手くそなんで…。


松尾夏海(左)、西村美智子(中央)とゴルフへ(本人提供)
松尾夏海(左)、西村美智子(中央)とゴルフへ(本人提供)
同期の寺田空詩(右)とスノボ(本人提供)
同期の寺田空詩(右)とスノボ(本人提供)
同期の湯浅紀香(左)と(本人提供)
同期の湯浅紀香(左)と(本人提供)

-今後の目標は

山田 身近なところでは優出することと、A級に上がること。メンタルをしっかりコントロールして、攻めるべきところは攻めていきたい。大きな目標としては、年末の(プレミアムG1)クイーンズクライマックスに出場して、活躍することです。

-最後にボートレースの魅力を

山田 女子と男子が対等に戦えるスポーツであることですね。レーサーとしては努力した分、結果が付いてくるし、収入にもつながるすごくいい仕事だと思います。皆さん、ぜひレース場へ私たちの走りを見に来て下さい!

※次回は4月10日更新予定

 
 

◆山田理央(やまだ・りお)2000年(平12)6月10日、愛媛県今治市生まれ。今治看護専門学校を中退後、129期生として21年11月の丸亀でデビュー。初勝利は22年8月の丸亀。昨年の獲得賞金は1387万5000円。153センチ、47キロ。血液型B。