競輪、楽しんでいますか?

 今回は全プロ記念競輪と全プロ自転車競技大会の取材のために、久々に青森競輪場に来ています。当地に足を運ぶのは恐らく09年の寛仁親王牌か、04年の青森G3以来。ま、当方のことなどはどうでもいいですが。

スプリントの表彰式。真ん中が優勝の中川誠一郎。左が2位の荒井崇博、右が3位の根田空史(撮影・栗田文人)
スプリントの表彰式。真ん中が優勝の中川誠一郎。左が2位の荒井崇博、右が3位の根田空史(撮影・栗田文人)

 スーパープロピストレーサー賞は平原康多が快勝。日本選手権(ダービー)は準決敗退と悔しい結果に終わりましたが、京王閣G3、そして今回と、次のG1高松宮記念杯に向けていい流れになってきたのでは。武田豊樹選手も「あっせんしない処置」から戻ってくるし、ますます強力な関東連係が見られそうです。

スーパープロピストレーサー賞を勝った平原康多選手。これは初日優秀2着の(撮影・栗田文人)後
スーパープロピストレーサー賞を勝った平原康多選手。これは初日優秀2着の(撮影・栗田文人)後

 さて、競技の方ですが、ガールズ114期生によるエキシビションは佐藤水菜選手が逃げ切って勝ちました。強かったですよ。デビューも7月11日の四日市と決まり、楽しみですね。明るいキャラクターなので、人気も出るでしょう。

ガールズ114期生による「フレッシュ! もりんカップ」を快勝した佐藤水菜(撮影・栗田文人)
ガールズ114期生による「フレッシュ! もりんカップ」を快勝した佐藤水菜(撮影・栗田文人)

 その少し前にドキドキするシーンに遭遇。ケイリンの2分の1決勝(いわゆる準決)は7車立てで3個レースなのですが、決勝も7車立てのため、2分の1決勝の3着選手は1人しか決勝に進めません。各レースの3着(松浦悠士、永井清史、古性優作)による抽選になりました。ケイリンの決勝に乗れば、10月前橋の寛仁親王牌で初日特選(ここで2着以内なら準決当確)に出走できるため、3選手の目の色がちょっと違っていたことは確かです。

一番最初にくじを引いた古性(左)は「外れ」。中は永井、右は松浦(撮影・栗田文人)
一番最初にくじを引いた古性(左)は「外れ」。中は永井、右は松浦(撮影・栗田文人)

 まず、じゃんけんで抽選を引く順番を決め、最初に負けた松浦が「残りくじ」に。「あ~っ」と頭を抱えた松浦でしたが、何と幸運にも、古性、そして永井と続けて「外れ」を引いたことで、決勝進出が決定。つまり、寛仁親王牌の初日特選が転がり込んだ訳です。

残り物には福がある。最後に引いた松浦が当たりくじを引いた。一番上に赤い印がある割り箸が当たり(撮影・栗田文人)
残り物には福がある。最後に引いた松浦が当たりくじを引いた。一番上に赤い印がある割り箸が当たり(撮影・栗田文人)

 まさに、「残り物には福がある」でした。

 この運を生かして、頑張れ、松浦選手!【栗田文人】