ガールズケイリンコレクション伊東ステージが、G2共同通信社杯・最終日の21日に9Rで行われる。

ガールズグランプリ出場権を懸けた賞金争いも、いよいよクライマックス。ガルコレ・トライアルを勝ち上がった石井寛子(東京)高木真備(東京)梅川風子(東京)石井貴子(千葉)鈴木美教(静岡)柳原真緒(福井)大久保花梨(福岡)が、年末の大舞台を見据えて白熱の攻防を繰り広げる。


◆ガールズケイリンコレクション・アラカルト


▼歴史 ガールズの一発勝負によるタイトル戦として2013年(平25)に創設され、中村由香里(東京)が初代女王に輝いた。G開催の中に組み込まれ、16年までは1年に3開催で3レースを施行。17年からはG1オールスターに2レース(ドリームレース、アルテミス賞)が組み込まれ、1年に3開催で4レースを施行している。


初代女王・中村由香里は14年6月の取手ステージでも優勝
初代女王・中村由香里は14年6月の取手ステージでも優勝

▼開催地 持ち回り。今回の伊東は初開催。


▼優勝賞金 205万円(アルテミス賞のみ45万5000円)。


▼位置付け ガールズケイリン通常開催の賞金は、完全Vでも46万4000円(予選1着6万6000円×2、決勝1着33万2000円)。その約4.5倍に及ぶ当レースの優勝報酬は、ガールズグランプリ出場権を懸けた賞金争いを大きく左右する。


ガールズグランプリは当初、単純に「選考期間内の賞金ランク上位7人」が出場できたが、18年にトライアル2戦を新設。優勝者2人が無条件で、賞金上位者とともに本戦へ進めるようになった。つまり賞金では圏外の伏兵がトライアルに勝つと、その分だけ賞金上位者の出場枠は削られる。これに備えて、ランクは1つでも上げておきたい。


賞金を大幅に加算できる当レースの重要度は、より高まっている。


ガールズケイリンコレクションの歴代優勝者
ガールズケイリンコレクションの歴代優勝者

▼優勝回数 最多は小林優香(福岡)で6回。これに石井寛子(東京)石井貴子(千葉)の4回、長沢彩(愛知)児玉碧衣(福岡)の3回と続く。


期別では、最強世代と評される106期の強さが断然。全27レースの半数を超えた15レースで優勝している。内訳は、上記の小林6回、石井貴子4回、長沢3回に、高木真備(東京)2回。この4人は競輪学校(現選手養成所)在校成績も優秀で、小林1位、高木2位、石井貴子3位(+卒業記念レース優勝)、長沢4位だった。


▼出場選手の選考 現在は、3月レース=対象期間(前年7~12月)における平均競走得点の上位者、5月レース=ガルコレ・トライアルの成績上位者、8月レース=ファン投票の上位者(1~7位がドリームレース、8~14位がアルテミス賞)を選出している。


なお今回の伊東ステージは、新型コロナウイルスの影響で中止された5月レースの代替につき、ガルコレ・トライアルの成績上位者が出場する。