新鋭の松井宏佑(27=神奈川)が豪快にまくってG3初優勝を飾った。

レースは松井-岩本俊介-簗田一輝が前受け。稲毛健太-稲垣裕之が続き、木暮安由、浅井康太に坂本貴史-大槻寛徳の並びで残り2周を迎えた。

坂本がインを切ると、これを稲毛以下4車がたたいて先行。7番手となった松井は、先まくりの浅井や坂本の動向を見極めながら2角で発進し、岩本とのゴール前勝負を制した。

昨年7月5日デビューから、わずか1年5カ月。早くもG3の頂点へ上り詰めた松井は「逃げることを第一に考えていたけど、稲毛さんにうまく踏まれ、仕掛けるタイミングが難しかった。こんなに早くG3を勝てるとは思っていなかったし、ラインで決めることができてうれしい」と笑顔を見せた。

次走は若手の登竜門、ヤンググランプリ(29日・立川)。「今後もナショナルチームを含めての日程になると思うけど、まずはヤンググランプリ。そして来年はG1戦線で活躍できる選手になりたい」と、自信たっぷりに目標を掲げた。