ヤマコウカップはA級を後半に持ってきてほしい。そうでないと、せがれ(聖矢)が大敗して、テンションが下がった状態でスタジオに入るのはつらい。ぜひ一考してくれまいか(笑い)。

ヤマコウ(手前)は古性優作にセッティングの意図を問うた
ヤマコウ(手前)は古性優作にセッティングの意図を問うた


決勝の中部勢は谷口遼平を目標にする柴崎俊光と、古性優作を目標に戦う金子貴志、原真司で分かれた。準決8Rの谷口は、伊藤成紀の動きに惑わされた。「前取ってカマすつもりだったが打鐘から(伊藤が)突っ張るとは思わなかった」と回顧する。結果、まくりになったが、決勝も先行意欲に変わりはないだろう。

古性は準決は負けたとはいえ、まさに受けて立つレースだった。前受けから吉川起也を出させて、付いてくる藤田大輔も入れて、打鐘過ぎに6番手。「1周タイムトライアルのつもりでカマしたけど、バンクコンディションもあってスピードが乗り切らなかった」と振り返る。「連日、セッティングを気にしているが、それは脇本雄太の番手をイメージしたものか?」と古性に問うと「G1の準決までは自力で勝ち上がらないと、脇本さんと同乗することはない。だから自力をもっと上げないと」と答えた。

古性が受けて立つと、中団は山賀雅仁が取れる。先行で戦いたいのは谷口なので後ろ攻め。1度山賀が動いて三重勢を出させる。最終ホーム、古性は5番手からの勝負になるだろう。苦しい展開になっても、彼には人並み外れたヨコの技術がある。G1制覇を目指す古性に期待する。(日刊スポーツ評論家)