富山に網谷修(62期・引退)という同期がいて、今は漁師をやっている。お兄さんの白エビ漁を手伝っているが、アミちゃんのお兄さんはカフェも経営していて、そこにアミちゃんと名物の白エビ丼を食べにいった。

「うまい、うまい」と食べていると「ヤマコウ、しっかり味わえよ。6年たっても船酔いする俺が取ってきた白エビだから」と言う。「アミちゃん、6年たって船酔いするなんて漁師は向いてないよ」とは口が裂けても言えないが、とても美味だった。

今節は浅井康太が連日メインを任されている。予2・9Rは負けようがないメンバー構成だった。中釜章成のまずい攻め(北野良栄をたたかず6番手)がなくとも楽勝だったと思う。

準決9Rで浅井が目標にするのは皿屋豊。初めて連係したのは昨年12月の別府G32予だった。この時は浅井を連れて、ただ先行すればいい立場だったが、今年3月の玉野G3準決では新山響平に警戒されて主導権が取れなかった。「自分の評価と他人の評価が違ったことが原因。自分も認められてきたと思った」と皿屋は振り返る。「皿屋に先行されるとまくれない」という評価になってきたのは追い風だ。

ヤマコウが準決9Rで期待する皿屋豊
ヤマコウが準決9Rで期待する皿屋豊

そして9R。「先手を取りやすいメンバーだが、元砂君も福永君も番手がしっかりしているので警戒したい」と気を引き締めていた。皿屋が得意な戦法はカマシ。ライン3車も有利な材料だ。前を取れば元砂が後ろ攻めになり、福永が残り2周で先頭に立つ。そこを一気にカマし、ヨコの攻めが厳しい南修二が浅井と絡むと、皿屋の1着も十分考えられる。(日刊スポーツ評論家)