3日目は豊橋の菓子店、「ボンとらや」の看板娘、ピレ姉(クリス・ブレンダと梨花)がステージに登場した。

その2人との即興コントを、一丸安貴と山田二三補がやることになった。「何とかなるでしょ~」と気楽に考えるヤスに、私は悪い予感しかしなかった。

支部長の山田圭二とステージを見ていると、明らかに私たちに助けを求めている。あまりにくどいので、仕方なく登壇し、結局はグダグダでコントが終わった。私と圭二は燃え尽きたようにステージを降りたが、ヤスは余裕しゃくしゃく。神様、ヤスに天罰はいつ下るのでしょうか。


完全Vを狙う脇本雄太
完全Vを狙う脇本雄太

決勝12Rは、脇本雄太を中心にレースが動く。

かつてあった国際競輪は、外国人選手を相手に戦うには日本人選手が団結しないと勝てなかった。しかし、地区を越えて一致団結することがないので、誰が先行するのか、誰がラインの最後尾を回るのか、意見がまとまらずにご破算となり、結局、力がある外国人選手に優勝された。

今の脇本を倒すには、他のラインが結束しないと勝てない。しかし、近畿を除く7車が連係することはできないので、脇本優位は動かない。

脇本を後方に置くのはイメージできても、誰が先行するのかが問題になる。私は先行する気があるのは坂井洋だと思う。


決勝で脇本雄太に挑む坂井洋
決勝で脇本雄太に挑む坂井洋

昨年の前半まで展開待ちが多く「脚力はあるが不安定」のイメージがあった。しかし、秋口から自ら展開を作れる選手に成長した。関東は層が厚いのでそうしないと淘汰(とうた)されていく。

中部勢もそうした意識が芽生えない限り、G1戦線で活躍するのは難しい。中部地区の選手には自ら勝負する選手に成長してほしい。(日刊スポーツ評論家)

※豊橋決勝12Rは次男・山口拳矢が出走しているためヤマコウ印はありません。