合志正臣が奮闘する。

 熊本地震でリズムが乱れた。「死ぬかと思った。停電になり、部屋はぐちゃぐちゃ」と、マンション7階の自宅で生活できなくなった。熊本競輪場では亀裂が入ったバンクと、ガラスが割れて落ちた特観席の惨状を見た。一方で競輪関係者から物資が届き「ありがたい」とその輪に感激した。家族は妻が姉妹の坂本健太郎宅に身を寄せて、普段より何倍も時間をかけて移動。「前検日に体を休めて備える。練習不足だけど一生懸命に頑張る」。初日特選10Rは九州同士の吉本卓仁マークで意地を見せる。