関東を代表する名プレーヤー新井敏司(68=群馬)が11日、45年の現役生活を引退する。今期勝率は5点台ながら「目も悪くなった。まだやれると思うけど切りもなくなる。勝てなくなったしファンに迷惑はかけられない」と決意した。

 71年11月にデビューし早くから一線級で活躍。あくなき整備と闘争心で、SG優出5回、グランプリ出場3回(優出2回)、G1優勝19回の実績を挙げた。最も印象に残るのは77年桐生関東地区選Vで「新井のまくりは見本と書いてもらったこと」と振り返った。4日目の勝利で通算2492勝に。目標の「2500勝」にはわずかに届かなかったが最後までファン貢献を胸にラストランに挑む。