千葉市の熊谷俊人市長は13日の市議会で、千葉競輪の事業廃止方針を変更し、現行の走路を国際規格に合うように造り替えて継続すると明らかにした。

 熊谷市長は議会後に市役所で会見し「自転車のまちづくりを進める千葉市が新しい競輪にチャレンジする。(国際規格の周長250メートル木製バンクで)250競輪や国際大会を開きたい」と話した。市は15年1月に業績低迷や施設の老朽化で17年度末をめどに事業を廃止する方針を示していた。今後は現在の500メートルバンクを取り壊し、新たに室内型250メートル木製バンクを建設する。経産省や競輪関係団体と合意しており、新競技場の建設費は運営を委託する企業に全額負担を求める。13年度から千葉競輪の運営を包括委託している「日本写真判定」(東京都)などが念頭にある。20年の東京五輪終了後をめどに新走路でのレース開催を目指す。

 国際規格のバンクで競輪を開催するには自転車競技法の改正など課題があるが千葉市は競輪関係団体の250競輪ワーキンググループに加り検討を行い、収支が見込めると判断した。

 現在のバンクは12月の開催まで使用され、来年春以降に撤去される。場外発売は継続し、新バンクでの開催が始まるまでは他場を借り上げて開催を行う。

 競輪選手会の中村浩士千葉支部長 この日を待ちわびていました。存続をうれしく思います。250バンクでの競輪で、ファン層を広げられる。千葉支部長として全力をつくします。