ボート界の頂上決戦、SG第32回グランプリ(19日~住之江)、プレミアムG1第6回クイーンズクライマックス(28日~大村、シリーズ戦は26日から)の出場メンバー、選手情報を届ける。

<井口佳典(40=三重)GP賞金6位>

 井口のグランプリといえば08年の圧倒的な強さを見せた優勝が印象深い。あれから9年の月日が流れ40歳になり、スピードに円熟の技も加わわってきた。

 今年は特にグランプリに懸ける意気込みが違う。「去年はひどかった。ペラがまったく逆だった」とリベンジを誓う。下関チャレンジCでは優出2着し、トライアル2ndステージ権利の賞金6位を死守。「きっちり仕事をこなせた。グランプリにつなげられたと思う。今年は暴れたい」。2度目の頂点へ、目いっぱいの走りで住之江水面を疾走する。

<松本晶恵(30=群馬)GP賞金6位>

 12年にクイーンズクライマックス(QC)が創設されて、過去5大会はいずれも優勝者が違う。その中で初の連覇を狙えるのは昨年覇者の松本だけだ。「QCは最後は運を持ってる人が勝つレース。今年はずっと運に見放されてる気がしますが、最後の最後に残しておいたと思って優勝を狙いたい」。今年の優勝戦最高着はレディースチャンピオンの優出3着で優勝はゼロ(12月5日現在)。それでも幸運をたぐり寄せる下地は十分ある。久しぶりの優勝がQC連覇という偉業なら納得の1年になる。