第12Rで優勝戦が行われ、長嶋万記(36=静岡)がインからコンマ09のトップスタートを決め逃走。18年初戦を優勝で飾った。

 2着は差し伸びた中谷朋子、3着は地元の高橋淳美が香川素子の猛追を振り切った。

 優勝しても、会心の笑顔はなかった。その理由は、勝ち方だ。「インでスタートを遅れたくない思いがあって…。だいぶ、早く起こしてしまった」。男女混合でもまれてきた長嶋にとって、女子戦は勝利が宿命付けられている。常に最高のパフォーマンスを自らに課していた。「ああいうところを、今年詰めていきたい。それでも結果は残せたし、今年はいいスタートが切れた」。

 次節は26日から地元浜名湖の「日刊スポーツウインターカップ」に登場。3月のSGクラシックに向けて、絶好の試走となる。「引いたエンジン、心の部分も3月に向けて合わせたい」。既に、気持ちは次節に向いていた。【津波謙次】