強まる風に絶妙に対応した。寺田千恵(57=岡山)が、4メートルの向かい風の中、インから巧みに逃げ、2424年12月の徳山以来、1年6カ月ぶり、通算76回目の優勝を飾った。戸田は2回目のV。差し迫った浜田亜理沙が2着、道中浮上の倉持莉々が3着に入った。

ピットに戻ると弟子の安井瑞紀と抱き合って優勝を喜んだ。準優12Rで強め向かい風をこらえ、最終日はまたも徐々に風速が増した。それでもコンマ11のスタートを踏み込み、強敵の差しや、攻めを的確に封じた。「私の(1枠の)時だけね~」。不運にもなる水面状況を笑ったが、慌てず、淡々と勝機をつかんだ。「今節はついていた。邪念なく走れた。それだけエンジンが仕上がってたんでしょうね」とパワー十分の38号機に感謝。さらに「今期に入って急に乗りやすく調整もできている。流れが良くなった」とプロペラの感性もかみ合った。

今節6勝を加えて通算1着は2419勝に。「(今の)目標は2500勝。あと、80ちょいみたいなので、張り切って走りたい」と、ほほ笑んだ。山川美由紀、日高逸子(引退)に続く女子レーサー史上3人目の偉業へ、今度も明るく、ポジティブに挑む。