「G1第64回九州地区選手権競走」が15日から6日間、若松ボートで開催される。昨年はSG初制覇を果たし、3年連続年間最高勝率も残した峰竜太を筆頭に、地元勢も篠崎元志・仁志兄弟を中心に層は厚い。昨年の覇者・田頭実が連覇に燃えれば、若松の正月戦を制した岡村慶太には勢いがある。なお、優勝者には3月に浜名湖で行われるSGクラシックの出場権が与えられる。

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 岡村慶太が安定感を増してきた。6期連続A1級をキープ。18年前期の適用勝率は、自己最高勝率となる7・01をマークした。切れ味鋭いスタートと、全速旋回のスピードが増し、スタイルを確立しつつある。

 岡村 毎期毎期、ミスが減ってきて、レースも少しずつ覚えてきた。ターンの仕方、乗艇姿勢、ハンドルの堅さ、重心の位置など、気付いたところを少しずつ変えています。

 特に乗艇姿勢に関しては、さまざまな選手のターンを見ながら、自分なりにアレンジしてきた。

 岡村 なぜあの角度で(差しに)入って舟が暴れないのか? うまい人の姿勢を見て、自分とどこが違うのかを比べていました。

 ペラに関しても、自分なりの形が見えてきたことで、安定した成績が残せるようになってきた。

 岡村 周囲と、ああでもない、こうでもないと試行錯誤してきました。最近は同じような形をベースにしていますが、海水ならだいたいどこでもいける感じになっています。

 いいリズムに乗っていることもあるが、岡村は基本的に1周タイムも含め、好タイムを出すことが多い。

 岡村 タイムは出る方だと思いますが、本当にいいタイムが出ているときは、乗りやすさが来ている時だと思います。

 そんな中で、若松の正月シリーズで優勝し、18年もいいスタートを切った。地元の地区選で、さらに気持ちも高ぶっている。

 岡村 正月は優勝できたけど、お盆(昨年8月)はケガして途中帰郷しました。今回は地区選。G1でなかなか着が取れていないし、「今度こそ」の気持ちはあります。

 正月優勝のヒーローインタビューでは「SGに出たい」と宣言し、目標を高く設定してレースに臨んでいる。

 岡村 (同級生の)西山(貴浩)にも負けたくないし、颯仁(仲谷)も頑張っているので、高いモチベーションで臨みたい。

 デビュー初1着、初Vを飾った大好きな若松で、岡村が豪快なターンで挑む。

 ◆岡村慶太(おかむら・けいた)1988年(昭63)2月8日、福岡県生まれ。104期生として09年5月若松でデビュー。13年3月若松新鋭リーグで初優勝。通算優勝13回。6期連続でA1をキープしている。同期は松田大志郎、中田竜太、竹井奈美ら。168センチ、56キロ。血液型A。