準決10Rは、目標不在だった成田和也が直線一気を決め、決勝一番乗りを果たした。

 まくり上げた古性優作―村上義弘の後位へスイッチ。最終4角から外に持ち出すと、成田らしい鋭脚を発揮し、古性をゴール寸前でとらえた。それでも「調子がいいころならバックから仕掛けていた。伸びには満足ですが、もっと前で参加したかった」と手厳しい。

 ダービー王は、ここで満足するわけにはいかない。和田真久留の仕掛けに乗って13年6月函館以来のG3制覇を目指す。