昨年3月のG2ウィナーズC(高松)初日に落車。大腿(だいたい)骨頭粉砕骨折という選手生命を断たれるような大けがで1年以上の休養を余儀なくされた市田佳寿浩(42=福井)が、復帰初戦を迎える。

 痩せた印象だが顔は日に焼けて精悍(せいかん)だった。「練習では追走はできている。でも実戦となると、どこまで力を出し切れるかは分からない」と当然ながら不安は隠せない。今回は1班で特選スタートとなるが、来期からはA級生活が始まる。「今までファンや仲間に支えられてここまできた。また一から新たな気持ちでやり直す」と爽やかに笑った。まずは初日特選の走りに注目だ。