中川誠一郎(39=熊本)が8番手まくり強襲で2度目の熊本G3のタイトルを、久留米でつかみ取った。

祈りが通じた。決勝を控えて中川は「あとは祈るだけ」と話していたが、レースの流れは中川にとって最高のものとなった。

レースは北日本勢が前受け。関東ラインが中団で中川は8番手。打鐘で横山尚則が動いたが新山響平は出させず突っ張り先行。新山のかかりも良く、仕掛け切れない横山後位から平原康多がBS番手まくり。

中川は「平原が出たのも見えて、冷静に流れに乗れた」と平原の上を猛スピードで強襲。上がり10秒8のハイラップで平原に踏み勝った。

今年はこれで3回目のG3優勝。「G3は良くても特別になると駄目なので、気持ちも強く持って競輪祭も頑張りたい」と今後の活躍を誓った。