カウントダウン連載「ROAD TO BBC」の2回目は、大会の総展望。ボートレースバトルチャンピオントーナメントはボート界に今までなかった、まったく新しい勝ち上がりシステムのトーナメント戦だ。4日間の短期戦は毎日が勝負駆け。毒島誠らSG覇者が、いかに実力を発揮していくか。

「やっぱり1回戦1号艇の選手が有利じゃないですか」。これはSG優勝経験のある強豪選手が言った言葉だ。初日の1回戦8個レースの1号艇は、優先出場権を得た今年のSGとプレミアムG1の優勝者が入ることが確定している。SG2冠の毒島誠と吉川元浩にグラチャンV柳沢一、オーシャンCを制した瓜生正義、マスターズチャンピオン今垣光太郎、レディースチャンピオン大山千広、ヤングダービー覇者・永井彪也に現在、桐生で開催中のチャレンジカップ優勝者の8人が絶好枠から発進する。

中でもV候補として真っ先に毒島、瓜生の名前が挙がる。2人は平和島と好相性。毒島はG1周年を含め通算4回V、瓜生は13年SGダービーVがある。またインが難しいと言われる平和島でも、しっかり先マイできるスタート力と旋回力がある。

また、勝率上位選出者が1回戦で2号艇に入る。桐生順平、篠崎元志、深川真二、原田幸哉、井口佳典らは平和島でのSGやG1の優勝実績を持ち、常に安定した成績を残している。

地元東京勢は永井に加え、東都のエース浜野谷憲吾、長田頼宗が出場。平和島実績は言うまでもなく上位。ガッツある走りに期待したい。女子は大山千広、遠藤エミが流れに乗れば面白い存在になるだろう。【中川純】

※明日は「コース特徴」