師走の大一番、SG住之江グランプリ(GP)とプレミアムG1徳山クイーンズクライマックス(QC)の出場者が出そろった。連載「ROAD TO グランプリ&クイーンズクライマックス」でGP18人、QC12人の全出場選手を紹介していく。

<柳沢一(38=愛知)賞金7位>

今年は何といっても、多摩川グラチャンでのSG初制覇が記憶に残る。実績のないエンジンを日ごとに上向かせ、優勝戦はコンマ01の際どいスタートを決めて、インから押し切った。「ようやく取れたなとは思ったけど、あくまでステップという感じ。1回取っただけでゴールではない」と冷静に振り返った。初のグランプリ出場に向けて「とにかく自信を付けていきたい。仕上がれば結果も付いてくる」と意気込む。トライアル1stは1号艇での登場で、絶対に負けられない。しっかりと逃げて勢いに乗りたい。

<日高逸子(58=福岡)賞金7位>

2年連続7回目の出場、そのうち3度優出して14年第3回住之江大会を優勝している。女子のレジェンドは「今年初めにQCに絶対出る」と目標を立て、1年間を走ってきた。300を超えた出走回数は女子1位。優勝こそなかったが、優出12回はどんなに称賛されてもされ過ぎることはない。舞台の徳山は、10月に男女混合戦で優出2着。「好きな水面です。相性はいいですよ」と笑顔で話す。目指すはもちろん5年ぶりの頂点の座。「昭和のターンを武器に頑張ります」。若手も力を付けてきた。しかし追随を許さぬテクニックが、日高にはある。

※明日はGP&QC賞金6位