カウントダウン連載「ROAD TO クラシック」第5回は、今大会注目選手の2回目。地元開催でうれしいSG初出場を決めた永田秀二(34=東京)を紹介する。2月のG1関東地区選で優勝。ラストチャンスで初のSG出場権をつかんだ。得意の地元水面で大きく躍動する。

昨年12月からの8節で、優出が7回。今の永田は手が付けられないほど調整面で成長を見せている。「期替わりでペラ調整を変えてみた。それがうまくマッチしてエンジンが出るようになった」というのが真相。ただ、地元クラシック出場へのラストチャンス、関東地区選Vをつかむまでは、誰も想像していなかった。まさに快挙だ。

永田はA1に定着して3年以上。しかし東京支部は層が厚く、G1に呼ばれることは少なかった。G1で準優に乗っても舟券に絡めず敗退。施行者推薦で出場できるSGメモリアルにも声がかからない存在だった。そんな男がつかんだサクセスストーリー。今大会でミラクルを起こしてもらおうではないか。

平和島は得意水面。エンジンをよく出す。関東地区選直前のシリーズでも節一級の足で優出3着。奇しくも昨年の戸田大会では、九州地区選を勝ちSG初出場した桑原悠が初優出で3着だった。今の永田の勢いは、桑原と見事にかぶる。【中川純】

◆永田秀二(ながた・しゅうじ)1985年(昭60)10月18日、東京生まれ。100期生として07年5月に多摩川でデビュー。その多摩川で14年2月、初優勝を飾った。同期に松尾昂明、川野芽唯、桐生順平、平高奈菜、鎌倉涼ら。165センチ、52キロ。血液型A。

※明日は「なるほどデータ」