12Rで優勝戦が行われ、1番人気の服部幸男(49=静岡)が気迫の逃げ切りを決めた。

今年初、通算97度目の優勝を飾った。2着は宮地元輝、須藤博倫がゴール前で山田康二をかわして3着に入った。

この日は4Rから強い向かい風が吹き、5Rから安定板が装着された。風のいたずら、さらに進入ももつれて、優勝戦本番は1245・36の4対2。全員がゼロ台スタートになっても、服部は慌てずに先マイした。

「(スタートは)ちょっと、歯を食いしばって行きました。フライングの勘じゃなかったので、大丈夫と思った。(足の)状態は完璧ではなかった。

安定板が付いたけどチルトを触っただけで、ペラは一切触らなかった。レースに集中でした」。

1周バックは宮地元輝のまくり差しを振り切り、地元・浜名湖では18年7月以来の美酒をとなった。

「久々(の地元優勝)とかというより、今の自分の状況を考えて、すごく記憶に残る優勝になりました。ホッとしています」。感慨深い表情を見せた。

次走は30日からの丸亀一般戦の予定。「本当に1走1走、舟券に絡めるよう、ベストを尽くすだけです」と、いつもの服部らしい言葉で締めた。