久々の美酒に酔いしれた。GW決戦は1枠の鈴木賢一(50=埼玉)が逃げて、16年10月平和島以来3年7カ月ぶりの通算31回目、戸田では5回目の優勝を飾った。2着に中沢和志が入り、師弟でワンツー。3着は桐生順平で、猛追する畑田汰一を振り切った。

こん身の先マイだった。「思い切って行けました」とコンマ15のスタートを決めると、1Mはまくらせず、差させずのイン圧倒。バックで先頭に立つと、2Mも余裕を持って先マイ。勝利を確信した。「エンジンは優勝戦も良かった。いい状態でしたよ」。トップ級に仕上げた27号機を信じて、自分のレースに集中することができた。

近年は病気やけがに悩まされ、一時はB級に降格と苦しんだ。それでも不屈の精神で乗り越え、再び優勝することができた。「今の社会情勢を考えても、走れることを大事にしていきたい。売上金が、どこかで支援されればいいと思うし、僕らは使命を果たすだけです。体調を整えて1走1走しっかり走るだけです」。レースできることに感謝しつつ、ファンの期待に応えていく。