和田健太郎(39=千葉)がグランプリ(GP)初出場で初優勝を決め、大逆転で賞金王の座を射止めた。最終3角過ぎに内を突くと、逃げた脇本雄太を鮮やかに抜き去った。そして、渾身(こんしん)のガッツポーズで雄たけび。「信じられない。申し訳ないんですけど、まだ実感がないです」。これが本音だった。GP初出場Vは史上11人目にして最高齢。来年1年間、1番車が確定することについても「位置取りとか責任とか、重圧でしかない」と苦笑い。賞金1億円超の使い道も「堅実に家のローンに充てる」と笑った。

2着が脇本、3着には前年覇者の佐藤慎太郎が入り、3連単22万1650円はGP史上最高配当となった。