12Rで王将位決定戦(優勝戦)が行われ、丸岡正典(41=大阪)が1周2M逆転で制し、待望のオール大阪初優勝を決めた。住之江は8度目、通算は節目の50度目の優勝となった。

ファイナルも薄氷の勝利だった。1周1Mはカド上條暢嵩にまくられ、先行を許した。バックでは向かい風にあおられてボートが浮き、あわや転覆の危機。それでも、同2Mは上條と山崎郡が競った展開を、冷静にさばいた。「ちゃんと勝てんかったね」と苦笑い。

やっとの思いでオール大阪NO・1をつかんだ。「オール大阪と言うよりも、このメンバーだから失敗はできないと思って緊張した。バックで上條君に追い付けたエンジンのおかげ」と勝因を話す。「引退してもいいぐらいうれしい」と笑い飛ばすが、丸岡には1つのステップに過ぎない。G1、SG、地元のグランプリ制覇へ、幸先いいスタートを切った。