前期は特選シードが常だった松田優一(38=茨城)がリズムを取り戻した。予選1Rは突っ張り先行の斎藤一茂を番手から追い込んで1着。「一茂を2着に残せなかった」と技量不足を痛感するも、その斎藤が準決進出になると気が晴れた。「乗り方を大幅に変えて、感じ自体は良かった」と、前向きな言葉が聞かれた。

かつてG1出場もあるオールラウンダーは、落車禍から立ち直ろうと懸命だ。昨年12月平塚の落車で負った右肩甲骨骨折と、強い頭痛が治まり、練習量もアップ。そしてここ函館は3場所連続で決勝進出中と験がいいバンクでもある。準決7Rは先制しそうな埼玉勢の3番手。狙える1車になる。